無線LAN(Wi-Fi)には異なる規格があります。規格により速度などが違いますので、使用するSSIDが、どの規格を使っているのかを確認することが必要です。
[無線LAN規格 概要]
無線LAN規格名(最大の通信速度)・・・周波数帯
①11b(11Mbps)・・・2.4GHz帯
②11g(54Mbps)・・・2.4GHz帯
③11a(54Mbps)・・・5GHz帯
④11n(300Mbps)・・2.4G帯/5GHz帯
⑤11ac(6.9Gbps)・・5GHz帯
[周波数の特徴]
2.4GHz
・障害物に強い
・電子レンジ・無線キーボード・マウス・Bluetoothなどと干渉しやすい
5GHz
・障害物に弱い
・同一の周波数帯を使用する機器がないため、電波干渉が少ない
[無線LAN規格 内容]
■11b・・・最大速度は11Mbps(周波数帯域2.4GHz帯を使用)
速度は遅いですが、壁などの障害物に強く、伝送距離も比較的長いため、オフィスや壁面の多い家庭内の1階と2階の通信などに向いています。
ただし、2.4Ghz帯のため、同じ周波数を使う電子レンジ・Bluetoothなどと干渉し、接続できなくなることや、速度低下が発生します。
■11g・・・最大速度は54Mbps(周波数帯域2.4GHz帯を使用)
通信速度が速い上、壁などの障害物に強く、伝送距離も比較的長いため、オフィスや壁面の多い家庭内の1階と2階の通信などに向いています。
ただし、2.4Ghz帯のため、同じ周波数を使う電子レンジ・Bluetoothなどと干渉し、接続できなくなることや、速度低下が発生します。
■11a・・・最大速度は54Mbps(周波数帯域5GHz帯を使用)
通信速度が速く、電子レンジや Bluetooth などの周波数帯域を使用しないため、干渉による速度低下などの心配がありません。ただし、周波数が高い(波長が短い)ため、障害物による影響を受けやすい欠点があります。
■11n・・・最大速度は300Mbps(周波数帯域2.4GHz帯/5.2GHz帯)
通信距離の長く、障害物があっても高い安定性を持つなど多くの利点があります。5Ghz帯を使用すれば、電子レンジなどによる干渉もありません。
■11ac・・・最大速度は約7Gbps(周波数帯域5GHz帯を使用)
アンテナを複数使用して通信帯域を拡張するMIMO(Multiple Input Multiple Output)を駆使し、電波の効率的な送受信を行うものとしています。