【セキュリティソフト】とは、ネットの”ガードマン”の役目 その基本機能と付き合い方

セキュリティソフトはウイルス、詐欺などのインターネットからの攻撃を防ぐ“ガードマン”の役目です。インターネット活用する上で、必須のソフトです。

 

以前は、このソフトを使うとパソコンが遅くなるといって敬遠する人も多かったようですが、今、セキュリティソフト無しではインターネットの危険・詐欺を防ぐことはできません。また、セキュリティソフトもできるだけ軽く動作するように、各社工夫しているようです。

 

ウイルス対策ソフトからセキュリティソフトへと高機能化

以前は、「ウイルス対策ソフト」と呼ばれ、ウイルス対策だけの機能でしたが、今は、ウイルス、スパイウェア、ネット詐欺などの複数の対策を持つ「セキュリティソフト」に進化してきています。

 

「セキュリティソフト」は、ウイルス対策、スパイウェア対策、迷惑メール対策、フィッシング詐欺対策に加え、外部からの不正侵入対策(パーソナルファイヤーウォール)も備えています。

 

パソコン・スマホ・タブレットで、常時、インターネットを活用するようになった今、安全対策の基本は、なんといっても、まずは「セキュリティソフト」の活用です。このソフトは、ウイルスや詐欺などの危険なものを防いでくれる最も重要なソフトです。

 

2008年に、アメリカのセキュリティ関連機関が、未対策のパソコンをインターネットに接続すると、およそ4分で悪質なプログラム(ウイルス)に感染するとして注意を呼びかけたことがあります。2016年の今は、更に危険な時代です。

 

f:id:yougo-school:20180515141806p:plain

 

どんなセキュリティソフトが良いかは、以下を参照下さい。

 

 【セキュリティソフト】の選び方とお勧めのソフト

 https://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/144322

 

なお、セキュリティソフトが持っている基本機能は以下になっています。

 

■■□―――――――――――――――――――□■■

セキュリティソフトが持っている基本機能

■■□―――――――――――――――――――□■■

 

機能1: ウイルス/スパイウェア対策

機能2: フィッシング詐欺対策(詐欺サイト対策)

機能3: 迷惑メール対策

機能4: パーソナルファイヤーウォール機能(不正侵入対策)

機能5: Webアクセス保護(サイトの安全性チェック)

 

機能1: ウイルス/スパイウェア対策

 

もうこれは基本中の基本、ウイルス(パソコンに異常を起こす)、スパイウェア(情報を盗み出す)、ルートキット(システムの奥深くにウイルスを隠す)などの不正ソフトを検出・駆除する機能です。

 

(注)ウイルス定義ファイル

ウイルスの特徴(パターン)を記録したファイルで、いわゆるウイルスの手配書をまとめたものです。そのため、ウイルス定義ファイルは常に最新版に更新する必要があります。

 

機能2: フィッシング詐欺対策(詐欺サイト対策)

 

偽の金融機関やショッピングサイトなどの「詐欺サイト」に誘い出し、クレジットカード番号などの重要な個人情報を盗み出す詐欺の対策

 

機能3: 迷惑メール対策

 

迷惑メールは、スパムメールとも呼ばれ、”勝手に送られてくる不正メール”。この迷惑メールには、ウイルス、スパイウェア、フィッシング詐欺、振り込み詐欺などの危険が含まれており、この対策も重要です。

 

機能4: パーソナルファイヤーウォール機能(不正侵入対策)

 

パーソナルファイヤーウォールとはインターネットとの通信を監視するソフト。パソコンのインターネットとの通信を監視し、インターネットからの不正な攻撃(侵入)を防ぎ、またパソコンからインターネットに情報を流出させるのを止めてくれるソフトウェアです。

 

機能5: Webアクセス保護(サイトの安全性チェック)

 

Webサイトの安全性をチェックし、危険なWebサイトをブロックする機能。Webアクセス時に表示される内容やダウンロードされるファイルを検査します。Webフィルタリングとも呼ばれます。

 

 

■■□―――――――――――――――――――□■■

セキュリティソフトとの付き合い方

■■□―――――――――――――――――――□■■

 

セキュリティソフトはパソコンやスマホの安全を影で支えるソフトです。以下に、セキュリティソフトとの付き合い方を紹介しますので、うまく付き合ってください。

 

特に、ウイルス情報を記憶している、ウイルス定義ファイル(ウイルスパターンファイル)を定期的に更新することは、とても重要です。実施しないと意味がありません。通常、セキュリティソフト会社は、ウイルス定義ファイルを一日数回更新しています。

 

また、使用期限の確認も重要です。セキュリティソフトの使用期限が切れたら、ソフトの効果が低下しますので、すぐに更新ライセンスを購入して下さい。

 

 (1) 「ウイルス定義ファイル(ウイルスパターンファイル)」を定期更新。

定義ファイルには最新のウイルス・スパイウェアのパターンを持っていますので、もし、更新しないと、新しい危険を検出できないので必ず更新しましょう。

 

(2) セキュリティソフトの使用期限が切れたらすぐにライセンスを購入。

使用期限が切れたら最新のウイルス定義ファイルがインストールされなかったり、機能が制限されるので、インストールされていてもほとんど意味がない状態になります。

継続して利用する場合は、“更新”としてライセンスを購入下さい(又は、新規に購入してもOKです)いと、新しい危険を検出できないので必ず更新しましょう。

 

(3) ウイルススキャンを定期的に実行。

ひそかにウイルスがパソコンに入るこむことがあります。定期的(数ヶ月に1回程度)に、セキュリティソフトでウイルススキャンを実行しましょう。

 

(4) パソコンに2つ以上のセキュリティソフトは不可。

2つ以上のセキュリティソフトを使用すると、パソコンが不具合を起こす可能性があります。新しいセキュリティソフトをインストールする場合は、まずは、使っているセキュリティソフトをアンインストールしてください。

 

(5) プリインストールのセキュリティソフトは体験版で期間限定。

試用期限が切れると、新しく出現するウイルスを検出できません。期間が過ぎる前にライセンスを購入するか、新しいセキュリティソフトに変更しましょう。

 

(6) セキュリティソフトを使ってパソコンの動作が遅くなっても多少は我慢。

多少は”安全のためには必要なもの”と考え、我慢しましょう。但し、我慢の限度を超えた場合は、他のソフトを検討しましょう。

 

(7) セキュリティソフトの変更時は余裕を持って。

セキュリティソフトを変更するのは意外に時間がかかります。余裕のあるときに実施しましょう。