スマホやパソコンで使う【PINコード】は意外と安全 パスワードとの違いは?

PINコード(番号)は「PIN=Personal Identification Number」の略で個人識別番号とされることもあり、「1234」のような4桁以上の数字のことです。

 

これは銀行のATMを使う時や、スマホやパソコンのロック解除などで入力する暗証番号のことを指します。

 

スマホや携帯電話のSIMカードには、盗難・紛失時の第三者による不正使用を防ぐための暗証番号として、PINコードを設定できるようになっています。一定の回数(通常3回)入力ミスをすると「PINロック」がかかり端末を使用できなくなります。

 

Windows10では、Microsoftアカウントのパスワードを利用してサインインする代わりに、PINによるサインインが推奨されています。PINは、パソコン上に保存されているので、設定したパソコンとセットでしか使えません。マイクロソフトがPINを推奨している理由はそのためです。

 

普段スマホのロック解除などで何気なく使用しているPINコードですが、パスワードと何が違うのでしょうか。

パスワードはFacebook、TwitterやAmazonといったSNSやウェブサイト、アプリなどに関連付けられるものです。

PINコードとはスマホやパソコン、タブレットなどの機器やSIMカードに関連付けられています。

実は、長いパスワードに比べ、桁数が少ないPINコードは、パスワードよりも安全性は高いといわれています。

それは、PINコードは「スマホやパソコンなどの機器本体」に関連付けられており、PINコードが盗まれたとしても、盗んだPINコードを使用して他の機器にログインするのは不可能だからです。

また、PINコードはパスワードと違い、あくまで端末に保存されるだけのもの。どこかに転送されるケースがないため、サーバー経由で盗まれる心配がありません。

なお、PINコードは、何回か間違うとロックがかかり機器が使えなくなります。

スマホでは、3回連続で間違えると「PINロック」が掛けられてしまい、スマホが使えなくなってしまうので注意が必要です。

こうした理由から、PINコードはパスワードよりも安全性の高いセキュリティー方法といわれています。

ただし、危ないのはパスワードと同様、PINコードの「使い回し」です。万が一キャッシュカードの暗証番号と同じものをPINコードに使うと、スマホやパソコンは安全でも現金を失うなどという事態を招く可能性もあります。