「WiMAX(ワイマックス)」は、広範囲に無線でインターネット通信が可能な、持ち運べる端末だけで、インターネット接続が可能な“モバイルWi-Fi”の一つです。下りの最大通信速度は440Mbpsと高速です。
なお、「WiMAX2+」(ワイマックス ツープラス)は、従来の「WiMAX」の上位に位置づけられるサービスで、最近はこれが利用されますので、WiMAXを契約する場合は、必ず、利用できるエリアかどうか、以下で確認下さい。
サービスエリア|UQ WiMAX,UQ mobile
光回線のような面倒な手続きが不要で、「WiMAXルーター」という小型の機器を購入するだけで、簡単に無線でインターネットを利用することができます。
光回線などの設置が難しい場合や、家と外で自由にインターネットが使いたい場合には、かなり有効なサービスです。料金も、月額料金が最も安いプロバイダー「BroadWiMAX」で、以下の価格なので、光回線より同程度か安いですね。
「BroadWiMAX(ブロードワイマックス)」
ギガ放題プラン(月間データ容量が制限なし使えるプラン)
2018年12月現在:
月額利用料 1~2ヶ月目 2,726円
3~24ヶ月目 3,411円
25ヶ月目以降 4,041円
なお、通信速度は、下り最大通信速度は440Mbpsと高速ですが、通信速度は、使う地域、場所により、かなりバラツキがあると思います。私が使っている離島では下りで約10MBPSでした。まあ、これでも、Youtubeなどの動画も見ることができ、実際に利用する分には支障がないと思います。
WiMAXの回線は、KDDIのグループ企業である「UQコミュニケーションズ社」が提供しています。「WiMAX」は、”インターネット接続に特化した無線サービス”です。
WiMAXのサービスは、本家本元のUQ WiMAX以外に、Broad WiMAX 、GMOとくとくBBなど多くのプロバイダーが提供していますが、全てUQ WiMAXの回線を利用してサービスを提供しています。
なお、以下のサイトでは、WiMAXのプロバイダを3つのタイプに分けて説明し、お勧めは②の「キャッシュバックが無い月額割引が大きい」というプロバイダだそうです。「BroadWiMAX(ブロードワイマックス)」がこれに該当します。
①高額キャッシュバックはあるけど月額料金は高め
②キャッシュバックは無いけど月額割引が大きい
③1と2の中間で、ほどほどのキャッシュバックとほどほどの月額割引
ハイスピードプラスエリアモードをマニアがわかりやすく解説【au・WiMAX】
https://s8000.works/archives/5507
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WiMAX2+、ハイスピードモード、ハイスピードプラスエリアとは
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WiMAXを契約するときに悩むのがこれですね。これを明確に理解することで、WiMAXを上手く活用することができます。
①「WiMAX2+」はWiMAXの上位版の回線
通信速度が下り110Mbps/上り10Mbpsのモバイル通信回線です。なお、複数の電波を利用することで、下りの最大通信速度は440Mbpsとなります。
②「ハイスピードモード」=WiMAX2+で通信する
大手キャリアと比較するとエリアが狭いので、WiMAX2+を契約する場合はWiMAX2+のエリアで利用できるかエリアマップで確認することが大事です。
③「ハイスピードプラスエリアモード」=WiMAX2+、LTEで通信する
WiMAX2+の電波が入る時→【WiMAX2+】を使用
WiMAX2+の電波が入らない時→【au 4G LTE】を使用
LTE通信とは、auの4G LTE回線を利用して通信を行うモード(エリアはauの4G LTEエリアと一緒)で、WiMAX2+より使えるエリアが広くなります。
②のハイスピードモードは、WiMAX2+の通信でエリアが狭いため、大手キャリアと比較すると電波の入りが弱い場合があり、その弱点を補うために③の「ハイスピードプラスエリアモード」が備わっています。
なお、“LTEオプション”とは、このLTE通信を使うことを言い、ハイスピードプラスエリアモードを利用したい場合は、申込時に購入するWiMAX端末がLTEオプションに対応しているものを選ぶ必要があります。
このハイスピードプラスエリアモードを月に1度でも利用した場合は、当月の利用料金に1,005円のLTEオプション料金が加算されますが、最近は、この料金を無料で提供しているプランもあります。
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WiMAXの速度制限と通信制限
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直近3日間で10GB以上のデータを使うと18時から26時(翌日2時)まで通信速度が1Mbpsに制限されます。
速度制限は、3日間のデータ量が10GBを超えた日の翌日18時頃から翌々日2時頃まで適用。詳しくは、以下を参照下さい。
通信制限を徹底解剖 | 【公式】Broad WiMAX
https://wimax-broad.jp/feature/deregulation.php
この「3日間で10GB以上」というのは、高画質の動画をパソコンで見続けるなどをしない限りオーバーしないと思います(ただし、複数人で使うと厳しいかも?)。
なお、速度制限の「1Mbps」は、スマホで使う場合は、普通に使えますが、パソコンで使う場合は、ギリギリ使える速度で少し遅いくらいです。
また、ハイスピードプラスエリアモードには通信制限が設けられています。それは月7GB制限です。
ハイスピードプラスエリアモードに切り替えた状態で7GB以上のデータ通信を行ってしまうと、速度制限がかけられ、超低速の128Kbpsへと通信速度が抑えられてしまいます。
ここで、注意すべき点は、ハイスピードプラスエリアで7GBを超えてしまい速度制限にかかり、通信モードをハイスピードに戻しても月末まで128kbpsです。そしてこれは「ギガ放題」の契約者であっても同じです。
WiMAXのギガ放題は「月の通信量に上限がない」のが最大のうたい文句ですが、ハイスピードプラスエリアで7GBを超えるとハイスピードに戻しても月末まで128kbpsです。「月の通信量が無制限」というのが無駄になります。
そのため、基本的にはWiMAX2+の電波を使うハイスピードモードを使うように心掛け、どうしても電波が悪い時だけ一時的にハイスピードプラスエリアモードに切り替えるような使い方が良いです。
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WiMAXの特徴と欠点
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WiMAXの採用している電波は周波数が高いのですが、この周波数の高い電波の特徴が、WiMAXの電波の特徴そのものです。
①若干エリアが狭い
②ビルの奥まったところに電波が届きにくい
③通信速度が高速(下りの最大通信速度は440Mbps)
WiMAXの特徴に対して、au・ドコモ・ソフトバンクの電波は比較的低い周波数なので、以下の特徴があります。
①エリアが広く全国どこでも使える
②ビルの奥や地下鉄などでも使える
③通信速度はWiMAXより低速(LTEは下り75Mbps~100Mbps程度)
≪補足≫
モバイルWiMAXとは、「WiMAX」という無線通信規格を移動通信に活用する技術。
「WiMAX」はIEEEで制定している無線通信規格の一つで、IEEE802.11方式の無線LANよりも広い範囲をカバーする無線通信規格。
無線LANが室内で約100mまでの利用を想定しているのに対し,WiMAXではカバー範囲を約10kmとすることで、ケーブルの敷設が難しい地域でのアクセス回線として活用することを想定している。
このWiMAXの「IEEE802.16-2004」にモバイル用途の機能を追加した「IEEE802.16e」規格がモバイルWiMAXで、半径約1k~3kmの範囲での通信を想定している。