スマホ・パソコン依存症 実は1980年代に「テクノ依存症」として提唱

「スマホ・パソコン依存症」は、現代人に多いですね。

実は、1980年代に提唱された「テクノ依存症」の症状とよく似ています。

 

この「テクノ依存症」と「テクノ不安症」を、「テクノストレス」として、約40年以上前の1984年に、アメリカのクレイグ・ブロードという人が提唱しています。

 

彼は、アメリカの有名な最先端産業地区、シリコンバレーで早産、月経異常、アルコール依存症や薬物依存、うつ病、自律神経失調症などが多発し、その背景に「テクノ不安症」と「テクノ依存症」があると分析しました。

 

なお、以前はパソコンに慣れず「テクノ不安症」になる人が多かった様に思いますが、最近は、インターネットが普及し、職場ばかりでなく日常生活でもスマホ・パソコンを使う時間が大幅に増えたことで、「テクノ依存症」になる人が多くなっています。

 

「テクノストレス」には

「テクノ依存症」(スマホ・パソコン依存症)と「テクノ不安症」があります。

 

「テクノ依存症」とは、パソコンに没頭するあまり、パソコンなしでは不安を感じたり、人との付き合いが下手になったりすることです。これは、まさしく、今の「スマホ・パソコン依存症」です。

 

一方、「テクノ不安症」とは、パソコンになかなかなじめない人が無理に使いこなそうと悪戦苦闘するうち、肩凝りやめまい、どうき、息切れなど自律神経失調の症状や、うつ気分などが現れるようになるものです。

 

なお、1984年に「テクノストレス」を提唱したブロードは、「テクノ依存症」の症状として以下のような要素をあげています。まさに、以下の今のスマホ・パソコン依存症の内容です。 (注)(7)は少々?ですが。

 

「テクノ依存症」の症状

(1) 自分の限界が分からなくなる
(2) 時間の感覚がなくなる
(3) 邪魔されるのが我慢出来なくなる
(4) あいまいさを受け入れられなくなる
(5) オン・オフ式の対話しか出来なくなる
(6) 人と接することを嫌うようになる
(7) 人を見下すようになる

 

スマホ・パソコンに極度に依存した場合、物事を「はい・いいえ」と「1・0」のデジタル式で判断しがちになり、また、人とのコミュニケーションが苦手になりがちです。また、睡眠が減るような事態にも陥りがちです。

 

スマホ・パソコン依存症の怖さ

スマホ依存症、パソコン依存症は、スマホ・パソコンに没頭するあまり、それ無しでは不安を感じたり、人との付き合いが手薄になったりすることですね。心身に悪影響を及ぼします。

私はパソコン依存症で、パソコンの前に座ると、その状態から抜け出さず、パソコンにへばりつき、何時間もパソコンを触っています、休日は殆どがパソコンの前。これは、明らかに、眼にも体にも心にも悪いことです。

 

少し古い記事ですが、スマホ・パソコン依存症の怖さが分かる2つの記事を紹介します。

 

一つは、SNSのTwitter中毒の男性をコミカルに描いたムービーの紹介。Twitterのフォロワー数があるとき急増した男性が、その後も、フォロワー数を増やすことに、日々専念する話です。

 

二つ目は、複数の研究などで判明している、「ソーシャルメディアやSNSが実際に脳に与えている5つの影響」を紹介した記事。TwitterやFacebookに入り込むのは「心理的中毒」と呼ばれています。

 

■SNS中毒の現代人をコミカルに描いたムービーの紹介

 

次のサイトで、SNS中毒の現代人をコミカルに描いたムービーが紹介されています。日々Twitterにはまっている人には、少々ドキッとする内容です。

 Twitterに取りつかれていく現代人の末路を描いたムービー「Stromae - carmen」  - GIGAZINE
 http://gigazine.net/news/20150408-stromae-carmen/

 

SNS中毒の男性、Twitterアカウントのフォロワー数は、はじめは少なかったものの、あることがきっかけで、フォロワー数が急増。そこから、男性は、フォロワーを獲得するために様々な行動にでます。彼女ができても、Twitterをやめない男性、結局、彼女にふられた後もTwitterに依存し続けます。

 

■TwitterやFacebookが脳に与えている5つの影響

以下の記事によると、インターネット・ユーザーのうち5~10%は、オンライン上で過ごす時間を自分自身でコントロールできていないそうです。

これはカフェインなどの物質的中毒の対角線上に位置する「心理的中毒」と呼ばれ、心理的中毒に陥っている人々の脳をスキャンしたところ、薬物依存症患者と同様の脳の損傷が認められたそうです。

 TwitterやFacebookが脳に与えている5つの影響とは - GIGAZINE
 http://gigazine.net/news/20140929-5-ways-sns-change-brain/