アプリ・基本ソフト(OS)の更新がなぜ必要? 不具合などを修正するのが”更新”

アプリ・基本ソフト(OS)を更新して下さい!とよく言われています。でも、「更新は面倒くさい」、「更新したら不具合ができるかも?」と考え、更新を止めたことがありませんか?

 

実は、ネット上の攻撃者は、基本ソフト、アプリの不具合を利用して、ウイルスを侵入させたり、個人情報を盗み出します。不具合は常に狙われ、よく使われるソフトほど、攻撃の対象になります。

 

そのため、アプリ・基本ソフト(OS)を更新を止めたら、ネット攻撃を受け、ウイルスの侵入や個人情報が盗まれます。セキュリティソフトでも、この攻撃を全て検知できません。

 

ネットを安心して利用するためには、セキュリティソフト活用に加え、アプリ・基本ソフト(OS)を”更新”して、不具合を修正することが大事です。

 

パソコンの基本ソフト(Windows、Mac OS X)、スマホの基本ソフト(Android、iOS)。そして、これらの元で動く、ブラウザ、メールなどの様々なアプリ基本ソフト、アプリを総称して”ソフト”と言いますが、必ず不具合があります。

 

実は、「ソフトは100%正しいことが証明できない」と言われています。つまり、「100%正しいソフトは無い」、「ソフトには不具合(欠陥)が必ずある」ということです。ソフトは人間が作っており、100%完璧なソフトはありません。

 

そのため、もし、基本ソフトやアプリを更新して不具合を修正しないと、攻撃の餌食(えじき)になります。

 

なお、基本ソフトやアプリの「不具合(弱点)」は、難しい言葉で「脆弱性(ぜいじゃくせい)」とよく言われます。

 

インターネットで攻撃をする人は、この”脆弱性(ぜいじゃくせい)”、つまり不具合(欠陥)をねらって、ウイルス攻撃、データ破壊、個人情報を盗んだりします。

 

なお、ソフトの「弱点(不具合)」は、コンピュータを使い始めたころは「バグ」と呼ばれていました。

最近は、「脆弱性(ぜいじゃくせい)」や「セキュリティホール」と言われます。

 

バグ (bug)・・・英語で「虫」の意味で「弱点(不具合)」のこと。

脆弱性(ぜいじゃくせい)・・・”脆く(もろく)、傷つきやすいこと”で、弱点(不具合)のこと。

セキュリティホール・・・セキュリティ上の穴、つまり「弱点(不具合)」のこと。

 

大事な点は、“不具合(脆弱性)”をねらう攻撃は、セキュリティソフトだけでは完璧に防ぐことはできません。

 

ウイルスなどの危険な攻撃は、よく使われるソフトほどねらわれやすくなります。つまり、誰もがよく使っているソフトほど、ソフトを最新版にして、ソフトの弱点(不具合)を無くさないといけません。

 

以前、スマホの銀行アプリに脆弱性が見つかったことがありました。このアプリを最新版に更新せず、放っておくと、個人情報が盗まれる危険性がありました。

 

なお、英国のセキュリティ関連企業、スマートフォン向けの銀行アプリの調査では、半数において情報搾取や盗難の脆弱性がみつかったそうです。

 スマホ用銀行アプリ、じゅうぶんセキュアなものは皆無。英調査 - PC Watch

 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1260213.html

 

■ 基本ソフト(OS)・アプリの更新ポイント

 

以下のようなネットの記事があったら、ソフトの最新版への更新が必要です

・「ソフト(アプリ)の脆弱性を悪用した攻撃が発見された」

・「ソフトの脆弱性が修正された」

 

①基本ソフトOSの更新情報が発表されたら、出来るだけ早く更新しましょう。

パソコンの基本ソフト(Windows、Mac OS X)、スマホの基本ソフト(Android、iOS)。これらは、常に最新版に更新することが大事です。

 

②ブラウザ、メールなどの様々なアプリの更新情報が発表されたら、出来るだけ早く更新しましょう。

特に、ブラウザは最も狙われやすいアプリです。頻繁に更新情報が発表され、ほとんどのブラウザは自動更新されます。

 

③更新が停止された基本ソフト、アプリは利用しないようにしましょう。

サポートが切れたWindowsは、不具合を抱えたままで、使い続けると、ネットから攻撃を受けます。Windows含め、サポートが切れた基本ソフトやアプリは利用しないようにしましょう。

 

④スマホのアプリ、基本ソフト(Android、iOS)の更新は、かなりのデータ量なのでWi-Fi接続で実施しましょう。

基本ソフト、アプリは数百MBもあり、かなりのデータ量をネットから転送します。契約のデータ量(G)を消費しないよう、Wi-Fi環境で実施したほうが良いです。

 

最後に、まとめです。

 

パソコン、スマホの、Windows、Androidなどの基本ソフト(OS)、Office、ブラウザー、メールなど多くのアプリ。

 

これらのソフトの「脆弱性」つまり、「不具合(欠陥)」が狙われ、ウイルスなどの攻撃に会います。

 

攻撃は、ソフトの不具合(欠陥)を利用し、ソフトが扱うデータにウイルスを仕込みます。もし、ソフトに不具合が残っていると、危険なデータを読み込んだ時点でウイルスに感染します

 

このような危険を防ぐために、パソコンやスマホの基本ソフトOS、アプリは常に最新版に更新して不具合を修正しておくことが大事です。