パスワードは記録・管理が大変! お勧めの方法とは 人気のあるパスワード管理には欠陥も

Chrome、IE11、Microsoft Edge、Firefoxなどのブラウザーには、ID・パスワードを保存し、次回ログイン時に自動的に表示してくれるという便利な機能があります。

 

しかし、基本的に、パスワードはパソコンの中に記録されており、パソコンの紛失や廃棄のことを考えると不安です(ただし、Chromeはパスワードを同期設定するとインターネットに保存)。

 

なお、人気のある「1Password」や「LastPass」などの、パスワード管理のアプリやWebサービスには、欠陥や不備が見つかっているので使用するには不安です。

 

様々なパスワード管理方法、個人的には、以下の2つがお勧めです。今回は、以下の2つの使い方について説明します。

 

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【お勧めのパスワード管理】

 

①セキュリティソフト大手のトレンドマイクロ提供の【パスワードマネージャー】

 

②ブラウザChromeのパスワード保存機能(ただし、パスワードを同期すること)

 

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お勧めの理由

 

・IDとパスワードは自動的にクラウド(インターネット)に保存

  *Chromeはパスワードを同期することでGoogleアカウントに保存

・パソコン・スマホで利用可能

 

・ブラウザのログインの際、(登録された)ID・パスワードが自動入力

 

・保存したID・パスワードはエクスポート(CSVファイルで書き出し)可能

 

・大手提供で安心できる

 

なお、トレンドマイクロ提供の【パスワードマネージャー】は、ブラウザ起動時の最初のID・パスワード入力時、「マスターパスワード」の入力が必要なので更に安全です。

 

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トレンドマイクロ提供の「パスワードマネージャー」

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まずは、5つまでのWebサイトのIDとパスワードを保管できる無料版があるので、まずは無料版を使ってみることをお勧めします。

 

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■「パスワードマネージャー」の始め方

 

①無料版をダウンロード

 

下記にアクセスしてダウンロードします。

 

 パスワードマネージャー 無料版 - トレンドマイクロ

 https://www.trendmicro.com/ja_jp/forHome/products/pwmgr/trial.html

 

②パスワードマネージャーをインストール

 

なお、この時に「トレンドマイクロアカウント」と「マスターパスワード」を設定します。マスターパスワードは、パスワードマネージャーを使用する上で常に必要です、十分考えて設定ください。

 

③Webブラウザ毎に拡張機能をインストール

 

各ブラウザを起動し、しばらくすると、画面右下にポップアップが表示。ポップアップ内の [拡張機能を入手する] ボタンをクリックすると拡張機能がインストールされます。

 

この拡張機能がID・パスワードを自動的に入力しログインしてくれます。なお、詳しいインストール方法は、以下を参照ください。

 

 パスワードマネージャーの拡張機能をブラウザにインストールする方法

 https://esupport.trendmicro.com/support/pwm/solution/ja-jp/1111898.aspx

 

④気に入ったら、有料版を購入

 

ダウンロード版、もしくは月額版を購入します。私は、月額版(154円(税込))を使用しています。

 

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■最初はマスターパスワード入力

 

ブラウザ起動後の最初のログイン画面で、マスターパスワードの入力が必要です。

 

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■ID・パスワードの保存

 

ブラウザの拡張機能により、ログインする際に、WebサイトのIDとパスワードを保存するかを確認するメッセージが表示。メッセージが表示されたら、[今すぐ保存] をクリックで保存。

 

Webサイトのパスワードを変更した場合、そのWebサイトにログインする際に、新しいパスワードを入力すれば、自動的にパスワードが更新されます。

 

また、同じWebサイトで複数のアカウント(ID・パスワード)も登録可能です。

 

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■ID・パスワードの自動入力、自動ログイン

 

次回、Webサイトを見たとき、以下の流れで、ID・パスワードの自動入力、自動ログインが実行されます。

 

なお、Webサイトで2つのアカウントを持っている場合、使用するアカウントを選択可能です。

 

①ID・パスワードの入力画面が表示

②使用するアカウントが表示、そのままログイン *複数アカウントがあれば選択

③ID・パスワード自動入力、自動ログイン

 

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パスワードのエクスポート方法など、詳しい内容は、以下を参照ください。

 

 パスワード管理に便利! トレンドマイクロ【パスワードマネージャー】の使い方

 http://lifesecurityup.blogspot.com/2018/07/web.html

 

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Chromeのパスワード管理機能 (パスワード同期型)

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パスワードを【同期する】設定にすると、Googleアカウントに結びつけて、Googleのコンピューターに保存されます。同期しないと、パスワードはパソコンの中に保存され、紛失・廃棄などの場合に危険です。

 

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Chromeでのパスワード保存の設定のお勧めは、以下です。初期設定は、①、②の設定になっていると思います。

 

 ①パスワード保存可能にする

 ②パスワード同期機能を活用する

 

もし、パスワードが保存されない、同期されないなど問題がある場合は、以下の方法で、設定内容を確認下さい。

 

 

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Chromeのパスワード管理の設定内容の確認方法

 

■設定1: Chromeでパスワードを保存する

 

①ブラウザ右上の「3本線マーク」をクリックし、「設定」を選択

②設定画面の下方にある「詳細設定」をクリックします

③[パスワードとフォーム]の[パスワードを管理]の▲をクリック

④以下をONにする

・パスワードを保存できるようにする

・自動ログイン

 

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■設定2: Chromeでパスワードを同期する

 

①ブラウザ右上の「3本線マーク」をクリックし、「設定」を選択

②設定画面の「同期」の▲をクリック

 

方法1:

③[すべてを同期する]をON

 

方法2:

③[すべてを同期する]をOFF

 [パスワード]など個別にON

 

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■Chrome パスワード保存方法

 

WebサイトのログインでID・パスワードを入力したら、”パスワードを保存しますか?”というミニ画面が表示されます。

 

 保存する場合 → [保存]をクリック

 保存しない場合→ [使用しない]をクリック

 

例えば、インターネットバンキングなどは、どうしてもパスワードを保存したくないと思う場合は、[使用しない]をクリックしてください。

 

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■Chrome ID・パスワードの自動入力

 

Webサイトのログイン画面が表示されると、保存されたID・パスワードが自動的に入力されます。

 

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パスワードのエクスポート方法など、詳しい内容は、以下を参照ください。

 

 Chromeのパスワード管理はWebサイトの管理に有効 その使い方とは

 http://lifesecurityup.blogspot.com/2018/07/chromeweb.html

 

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パスワード管理方法の種類とお勧め

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Webサービスのパスワード管理する方法について、少し考えてみたいと思います。主に、以下の方法が考えられ、どれを選択するかは難しいですが、個人的な意見を言うと、便利さと安全面で考えて、上記でお勧めした①、②に加え、③がお勧めです。

 

〇①セキュリティソフト会社提供のパスワード管理サービスを活用する

   *例えば、トレンドマイクロ【パスワードマネージャー】

 

〇②ブラウザのパスワード保存機能を活用する

   *Chromeのパスワード保存機能がお勧め、それ以外のブラウザは?

 

〇③紙のメモで管理する

   *手軽に管理が可能 ただし、他人に見られた場合や落とした場合を想定し、

    自分にしか分からない書き方に!

    また、IDとパスワードは紙を分けるなどの工夫が必要

 

△④Office(Excelなど)の電子ファイルで管理する

   *ファイルをパスワードで保護(暗号化)し、万一に備える

 

×⑤人気のあるパスワード管理ツール(「1Password」、「LastPass」など)を活用する

   *パスワード管理のアプリやWebサービスには、欠陥や不備が見つかっています

 

 

《補足》無料で利用出来るパスワード管理アプリ、Webサービスには欠陥や不備

 

Google Playで人気の高い「1Password」や「LastPass」など人気パスワードマネージャーに重大な脆弱性(欠陥)。

 人気パスワードマネージャーに情報漏えいのリスク - GIGAZINE (2017年03月)

 http://gigazine.net/news/20170302-9-password-manager-leaking-secret/

 

「LastPass」「RoboForm」などの人気のあるWeb版のパスワード管理ツールにも欠陥や不備。

 Web版のパスワード管理ツールに潜む危険性、研究者が指摘 - CIOニュース(2014年07月)

 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/14/481709/071700003/

 

《補足》ブラウザのパスワード管理機能の危険性

 

ブラウザには、IDとパスワードを記憶し、次回のログイン時には、ID・パスワードを自動入力してくれる、便利なパスワード管理機能があります。

 

しかし、IE、Microsoft Edgeなどのブラウザのパスワード管理機能は、パスワードをハードディスク内に保存し、ブラウザそのものからパスワードを閲覧できたり、パスワードを表示するフリーソフトも存在するので、危険です。

 

詳しくは、以下を参照ください。

 

 パスワード丸見え? ブラウザのオートコンプリート機能の危険性 IE Chrome Firefox - Let's Emu!

 http://www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/6130/notes/browser-password.htm