PDFとはインターネットでよく使う 文書データの形式  ~役立つフリーソフトも紹介

改訂:2024.6.21 役立つフリーソフトを追加

 

インターネットで、メーカー、官公庁などのホームページで公開されている文書データの中で、最も多いのが、PDF形式です。日常の生活では、文書といえば、MicrosoftのOfficeなどをつかったワープロ文書、表計算データなどが中心。でも・・・

 

インターネットで文書データと言えば、このPDF形式のデータです。

 

最近では、官公庁のデータ、ソフトウェア・機器の操作説明書も、インターネットのサイトでPDFデータにより提供されるようになりました。

 

PDF形式のデータは、無料配布の「Adobe Acrobat Reader」や優秀なフリーソフトで、見たり印刷したりすることができ、また、Windows・MAC、OSの種類に関係なく、全てのパソコンで利用出来るなど、非常に便利なデータ形式です。

 

また、PDF形式のデータは、データサイズを小さくすることができるので、ワープロ・表計算などのデータを、PDFデータに変換することで、データサイズを小さくし、メールでの添付ファイルなどに役立てることができます。

 

(注)PDFデータの作成方法は、以下を参照下さい。

 インターネット標準のPDFデータを作成するには?

 http://lifesecurityup.blogspot.com/2015/04/pdf.html

 

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PDFとはインターネット標準の文書データ形式

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PDFでは、インターネットで幅広く使われる文書配信のデータ形式です。"Portable Document Format"の略で、「持ち運び自由な文書形式」という意味です。

 

このPDF形式のファイルの表示・印刷は、アドビシステムズ社が無料で配布している「Adobe Acrobat Reader」というソフトウェアや、その他の便利なフリーソフトで可能です。また、通常のブラウザでは標準でPDF形式のデータを見ることができます。

 

このPDF形式を使うことで、データサイズも小さくすることができ、コンピュータの機種や環境、ソフトウェアが違っていても、データを表示・印刷することができるので、インターネット上での文書の配信等に広く使われています。

 

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PDFデータの特徴

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(1) どのパソコン、スマホでも見ることができる。

データを作成したソフトウェアがなくても、ブラウザや「Adobe Acrobat Reader」、その他のフリーソフト(アプリ)で見ることができます。

 

(2) データサイズを小さくできる。

PDFデータにすると、元のデータサイズの約1/5~1/10に小さくすることができます。

 

(3) データを保護することができる。

データ読み込み時のパスワードを設定したり、印刷・コピーを禁止したりすることができます。

 

(4) PDFデータは、どのソフトウェアからでも作成できる。

PDF作成ソフトウェアがパソコンに搭載されていれば、どのようなソフトウェアからでもPDFデータが作成できます。例えば、最近のOfficeの印刷機能にはPDF出力があります。

 

(5) 複数のソフトウェアで作成したデータを一つのまとめる(PDFデータ)ことができる。

Excel、Word、パワーポイント等のソフトウェアで作成したデータをPDFデータすれば、それらを結合させ一つのPDFデータにして、連続してデータを見ることができます。

 

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PDFデータを見るための標準ソフトウェア

  「Adobe Acrobat Reader」

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PDFデータを見るためのソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」は、アドビシステムズ社から無償で提供され、誰でも自由に使うことができます。

 

なお、ウイルスなどの不正ソフトが「Adobe Acrobat Reader」の不具合(脆弱性、ぜいじゃくせい)を狙ってパソコンに侵入してきますので、常に最新版に更新し、不具合を直すことが必要です。

 

「Adobe Acrobat Reader」の最新版ダウンロードは以下を参照下さい。

 

 Adobe Acrobat Reader (無料の PDF ビューア) をダウンロード

 https://get.adobe.com/jp/reader/

 

(注)ダウンロード時は、[提供オプション]の✔マークを外して下さい。✔のままだと、無料のMcAfee関係のソフトも同時にインストールされます。

 

なお、私は、動作が機敏で高機能な無料PDFリーダー、「PDF-XChange Editor」、「Foxit Reader」を活用しています。これらは、動作も機敏で、図形や文字の挿入なども可能で、なかなか使い勝手が良いです。

 


■ 軽快な動作の無料PDFリーダー「Foxit Reader」

ソフトダウンロード

 Foxit Reader - 窓の杜ライブラリ
 http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/foxitreader/

独自エンジンの搭載により高速で起動するフリーのPDF閲覧・印刷ソフトです。「PDF-XChange Editor」と同じように、図形の挿入、吹き出し文字の挿入なども可能です。

 

図形や文字の挿入の編集は「注釈」タブから実行します。

 

ディスクやメモリの必要量が比較的少ないので、パソコンの性能が低い場合には、必要容量の低いFoxit Readerがベストかもしれません。

 

また、タブ型のインターフェースを採用し、複数のPDFデータを一つのウィンドウで開く事が可能で、次回起動時にも、前回のPDFデータを全て開いて見ることができます。

 


■ 高機能な無料PDFリーダー「PDF-XChange Editor」

 

ソフトダウンロード

 PDF-XChange Editor - 窓の杜ライブラリ
 http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/pdfxchedit/

 

軽快で高機能なPDFビューワー「PDF-XChange Viewer」の後継版です。“リボン”ユーザーインターフェイスを備え、テキストのハイライトや挿入、図形やオリジナルスタンプの追加、フリーペイントなどといった簡易的な編集にも対応しています。

 

名前に”Editor”がついているように、PDFデータの編集機能は優れています。

図形の挿入、吹き出し文字の挿入などは、とても便利ですね。また、PDFデータの読み込みパスワード設定も可能なので有難いです。

 

更に、非商用に限り無償で利用できるPDF仮想プリンター「PDF-XChange Lite」も付属します。

タブ型のインターフェースを採用する事で、複数のPDFデータを一つのウィンドウで開く事が可能で、ソフトを終了しても、次回起動時に、前回開いていた全てのPDFデータを自動的に開きます。