携帯(スマホ)の通信速度の変化は、大きく第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、第5世代(5G)に分かれています。
3G:世界標準となった高速通信規格
4G:スマホ登場による高速化通信規格
5G:社会インフラ活用のための超高速通信規格
でも、4Gから5Gへと言われても、正直、なかなかピンとこないですね。私がスマホを機種変更した2021年は5Gがスタートした頃で、スマホを4Gか5G対応のどちらにするか迷いましたが、結局4G対応のスマホにしました。動画視聴を含め、スマホを個人で活用するレベルでは、4Gで十分と考えました。
なお、5Gは4Gの20倍の通信速度になり、自動運転、遠隔医療などの社会インフラでの活用が見込まれています。社会の進歩に大きな影響を与える5Gですが、普段使いのスマホでは4Gで十分かも知れません。
なお、5Gの実効速度は4Gよりかなり速くなりますが、優れているのは「超高速」以外に、大量の端末と接続できる「多数同時接続」と、従来の約10分の1となる1ミリ秒(0.001秒)程度の「超低遅延」という3つの特徴があります。そのため、5Gはあらゆるものがインターネットにつながり、自動運転システム、遠隔手術など、社会に大きなインパクトを与えることが期待されています。
■1G:アナログ無線による通信規格
1980年代、車に設置されていた自動車電話やショルダーフォンなどに採用された、初の移動体通信の規格(第1世代移動通信システム)。
■2G:メールなどに対応したデジタルの通信規格
1993年に登場したデジタル方式による通信規格。1999年、NTTドコモが「iモード」のサービスを開始。これにより、メールやインターネットを携帯電話でも使えるようになりました。
■3G:世界標準となった高速通信規格
2000年頃に登場した3Gは、2Gと比べて通信速度が大幅に向上し、より高速なデータ通信を可能にしました。
なお、3GではITU(国際電気連合)によって定められた「IMT-2000」標準に準拠することで、1台の携帯電話を世界中で使うことができるようになり、海外のデバイスが日本でも普及するようになりました。
2Gでは最大64kbps程度(下り)でしたが3Gでは最大3.6Mbps(下り)まで高速化を実現、3.5Gでは下り最大14Mbpsまで高速化が実現しました。
■4G:スマホ登場による高速化通信規格(スマホでの動画視聴が可能に)
4Gが登場したきっかけは、スマホの登場によるものです。現在、4Gと呼ばれている通信規格は元々は「3.9G(LTE)」のことです。
4Gは携帯電話から一気に高機能化したスマホのために、最大受信速度が1Gbpsまで引き上げられました。これによりスマホ利用者が急増、モバイルルータなどを使って、あらゆる場所で通信を行うことができるようになりました。また動画をスマホで視聴できるようになったことも大きな特徴です。
■5G:社会インフラ活用のための超高速通信規格
5Gが登場したきっかけは、通信をこれまでのコミュニケーションから、社会インフラとして活用するため、より機能が高い通信が必要になったからです。
4Gの通信速度(100Mbps~1Gbps)に対し、5Gでは下りで最大10Gbpsと4Gのおよそ10倍速く、将来的には下りで最大20Gbpsに達するとも言われています。
5Gは「社会を支えるモバイルネットワーク技術」といわれ、あらゆるものがインターネットに繋がる時代が想定されています。
それを可能にするのが、5Gの「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」という3つの特徴です。5Gは4Gに比べて通信速度は20倍、遅延は10分の1、同時接続数は10倍となっています。