ハッカー(hacker)とは、コンピュータの動作を解析したり、他人のコンピュータを不正な手段で操作したり、不正に機密情報を入手する人のことです。
「ハッカー」が行う不正操作のことを、「ハッキング」と言います。
もともと、「ハッキング」は、「高い技術力を駆使してシステムを操ること」という意味で、特に悪い意味はありませんでしたが、最近は「不正アクセスを行うこと」という意味が定着しています。
なお、コンピューターに対して悪いことをする人をクラッカー( cracker)と呼んで、ハッカーと区別する場合もありますが、一般にはこのような使い分けは浸透していません。
優れた技術を正しく利用する技術者を「ホワイトハッカー」と呼ぶこともあります。
ハッカーの定義
当初は、「コンピュータやコンピュータネットワークの内部動作を細かく理解することに喜びを見いだす優秀な人」という定義がありました。
しかし、いつの頃からか、ハッカーというと他人のパソコンに忍び込んだり、コンピュータを妨害する悪意のある人という意味で使われるようになりました。
【ハッカーに関連する用語】
クラッカー
コンピュータについての高度な知識や技能を悪用し、他者のコンピュータや通信ネットワークに不正に侵入、操作したり、データを不正に取得、改竄、消去したりする者のこと。クラッカーの行う悪事は「クラック」あるいは「クラッキング」と呼ばれます。
クラッカーに相当する悪事をはたらくハッカーを「ブラックハッカー」(black hacker)、技術を善用したりクラッカーに対抗したりするハッカーを「ホワイトハッカー」(white hacker)と呼ぶこともあります。
ハクティビストとは、サイバー犯罪に関する用語で、社会的・政治的な主張を目的としたハッキング活動(ハクティビズム)を行う者のことである。
ハクティビストの主な目的は、自分たちの主張を声明として発表したり、政治的に敵対する政府や企業へ攻撃したり、といったもので、サイバー攻撃を行う。ハクティビストとして知られているハッカー集団として、「Anonymous」(アノニマス)などがある。