【フェイクニュース】とはネットの”嘘のニュース” ネット情報との付き合い方は

ネットで拡がる「フェイクニュース」とは「嘘のニュース」

 

2016年の米大統領選では

「ローマ法王がトランプ氏を支持」、

「クリントン氏の流出メール担当のFBI捜査官が無理心中」、

「俳優デンゼル・ワシントンさんがドナルド・トランプ次期大統領を支持した」

といった、”嘘のニュース”がFacebookで大きく拡散されました。

 

米大統領選後、フェイクニュースの流布に対して批判が発生したことで、Facebook、Google、Twitterはそれぞれ事態改善の手を打つことを約束しています。

 

インターネットが登場し、FacebookなどのSNSによって、あっという間に多くの人に情報を伝達することが可能になりました。これからも、アクセス数やデマ拡散を狙った、フェイクニュースが、ますます増えていくと予想されます。

 

ネットの「post-truth」とは「事実を重視しないこと(脱真実)」

 

英語辞書の権威、オックスフォード英語辞典が、2016年を象徴する単語として選んだのは「post-truth」でした。事実を重視しないこと、「脱真実」です。

 

インターネットには、あいまいな情報や事実と異なるデマの内容も多く、また、自分の信条にあった情報を受け入れやすい傾向があり、「post-truth」(脱真実)は、今後の時代の傾向になる可能性が大です。

 

なお、下記のWeblioのオンライン英会話コラムによると、「post-truth」とは、

 

「世論を形成する上で、客観的な事実が重視されず、感情や個人の信念に訴えることの方が影響力を持ってしまう状況」を表す形容詞

 

だそうです。

 

2016年のイギリスのEU離脱の国民選挙、アメリカの次期大統領選の際の、客観的な事実を提示するよりも個人の感情に訴えるような政治手法を指して、「post-truth」 は、多くの場合「post-truth politics」というフレーズで使われたようです。

 

さらに、日本でも「post-truth(脱真実)」の例として、不正確として多くの医療・健康関係の記事が非公開になった事件がありました。DeNAが運営する医療情報のサイト「WELQ」が、「信ぴょう性が薄い」「無断転載とみられる内容が多い」などの指摘を受けたことが発端です。

 

「フェイクニュース」(嘘のニュース)と「post-truth」(脱真実)とへの対応

 

これからの時代のキーワードになる、「フェイクニュース」(嘘のニュース)と「post-truth」(脱真実)に対して、以下を心がけたら良いかもしれません。

 

①対立する価値観が複数ある分野(政治、宗教など)の情報には疑いの目を持つこと

 

②命や健康に係る記事については、サイトの運営者や、記事の作者が明確で、かつ信頼がおけるかを確認する

 

③新聞・雑誌・TVなどのマスメディアの情報(インターネットへの発信記事含む)も活用する

 

さらに、これからは、インターネットの情報の正確性を読み取る「ネットリテラシー(インターネットリテラシー)」が大事になってきます。 (注)リテラシー(literacy)は読み書きの能力のこと

 

「ネットリテラシー」は簡単に言えば、①ネット上の情報の正確性を読み取り、②情報の取捨選択や適切な対応ができ、③プライバシー保護やセキュリティ対策が実施できる ことです。