悪質な通販サイトを見抜くポイント(パソコン版)

3年前の2015年、NHKの[Eテレ]で、”団塊スタイル「狙われるシニア!インターネットに潜むワナ」”という番組があり、インターネットの悪質な通販サイトに騙されるシニアの方が増えているとありました。今は、悪質な通販サイトはもっと増えていると思います。

 

インターネットには、ビックリするような安い値段で商品が買えるといって、消費者をだます悪質なサイトがたくさんあります。インターネットで検索して、安い商品を探し、購入している場合は、要注意です。

 

ここでは、パソコン版の「悪質な通販サイトを見抜くポイント」を紹介します。スマホ版は以下を参照ください。

 

悪質な通販サイトを見抜くポイント(スマホ版)http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/29/141143

 

なお、消費者庁越境消費者センターなどのサイトには、悪質な通販サイトを見抜くチェックポイントが紹介されています。これらを参考に、大事なポイントをまとめると以下になると思います。

 

《悪質な通販サイトを見抜くチェックポイント》

 

1. 商品の値段が通常より大幅に安い

 

新製品やブランド品の価格が半額以下のように、不自然に値引きされている。

 

2. 正確な運営情報(運営者氏名・住所・電話番号)が記載されていない

 

会社名、住所、電話番号、電子メールのすべてが書かれているか確認しましょう。なお、住所は実在するかについて、地図サービスなどで確認しましょう。

 

3. サイトの日本語がおかしい

 

危険なサイトは外国語を直訳したような不自然な日本語。

 

4. サイトのURLが「http://・・・」(httpsになっていない)

 

この場合は、サイトの通信が暗号化されておらず、信頼のおけるサイトではないです。ブラウザにも「保護されてない通信」というような表示がされているはずです。

 

 

上記に加え、

 

「サイトの運営組織名、運営組織の所在地」が明確になっているかを確認する

 

ことは、重要なチェックポイントになります。

 

確認方法は、少々後述しますが、多少面倒です。しかし、サイトの運営組織名、運営組織の所在地を確認すると、法的に実在している企業・団体が運営しているサイトであることが証明されますので、安心です。

  

私は、インターネットの通販サイトを利用する場合、常に確認していますが、Amazon、楽天、Yahoo! Japanなどの信頼のおけるサイトは、サイトのSSL証明書で、運営組織名、所在地が明確になっています。

 

運営組織名、所在地が明確になっている場合は、URLが「https://」(通常は「http://」ですが“s”が追加)で、「https://」が使っているSSL証明書で確認することができます。

 

次に、サイトの「運営組織名」、「運営組織の所在地」の確認方法を2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

参考: サイト情報確認サービス「aguse」

以下のサービスを使うとURLを入力するだけで、SSL証明書の内容が表示され、サイトの「運営組織名」、「運営組織の所在地」が簡単に確認出来ます。

サイト情報確認サービス「aguse」 https://www.aguse.jp/

 

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サイトの「運営組織名」、「運営組織の所在地」の確認方法 その1

 ~ブラウザー“Chrome”の場合

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①ブラウザーのアドレスバーの「鍵マーク」をクリック

②証明書をクリック

③[詳細タブ]のサブジェクトをクリック

運営者の情報の中に、「O:運営組織名」、「L,S,C:運営組織の所在地」があるか確認

 

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サイトの「運営組織名」、「運営組織の所在地」の確認方法 その2

~Webサービスを活用

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セキュリティソフトの大手、シマンテック(Symantec)が提供する「SSL Checkerサービス」を利用すると、簡単にサイトの「運営組織名」、「運営組織の所在地」を確認できます。

 

SSL Checker | シマンテック(Symantec)提供 https://cryptoreport.websecurity.symantec.com/checker/

 

①チェックするサイトのURLを入力

②[CHECK]クリック

③「運営組織名」、「運営組織の所在地」を確認

 

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悪質な通販サイトを見抜く4つのチェックポイント

~消費者庁越境消費者センター(CCJ)

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なお、消費者庁越境消費者センター(CCJ)に、悪質な通販サイトを見抜くチェックポイントがあったので、簡単に紹介します。詳しくは下記サイトを参照ください。

 

相談事例から見る悪質な通販サイトを見抜く4つのチェックポイント

|悪質な通販サイトにご注意!|越境消費者センター(CCJ)|国民生活センター

https://www.ccj.kokusen.go.jp/aksht_check

 

1. 正確な運営情報(運営者氏名・住所・電話番号)が記載されていない

連絡手段がEメールしか無いウェブサイトは危険です。また、正確な運営者情報が記載されていないウェブサイトの利用は控えましょう。

 

ウェブサイトに記載された住所は一見存在するように見えても、記載されている番地が存在しない例が多くみられます。記載されている住所が実在するかについて、地図サービスなどで確認してみましょう

 

2. 正規販売店の販売価格よりも極端に値引きされている

 

新品の有名ブランドを質に入れた場合、おおよそ6割程度の額で引き取られると言われています。正規販売店の販売価格よりも大幅に安価で販売されている場合、真正品であるか慎重に判断する必要があります。

 

3. 日本語の表現が不自然である

 

機械翻訳のような不自然な日本語表記がされているウェブサイトは要注意です。模倣品を販売するウェブサイトでは、「送料無料!三日か五日届けます!」「休日か悪い天気に会ったとき、届けた日より2,3日遅れるの可能性になっています」といったおかしな文章がよく見られます。

 

4. 支払い方法が銀行振込のみとなっており、クレジットカードが利用できない

 

銀行振込は、一旦振り込むとお金を取り戻すことは極めて困難です。特に、悪質な通販サイトでは、クレジットカードが利用できないケースが多くあります。

 

(注)クレジットカード支払いも要注意!

クレジットカード払いが可能な場合は海外から偽ブランド品が届くケースが多く、後日入力したクレジット情報が悪用されるおそれがあり、特に注意が必要です。

 

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《参考》

「偽の通販サイト」で、被害にあわないためには

~NHK 防げ!ネット“詐欺”

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消費者庁越境消費者センター(CCJ)の内容とほぼ同じですが、以前、NHKのサイトで紹介されていた内容を簡単に以下に紹介します。

 

 NHK NEWS WEB 急増する偽の通販サイト ~NHK 防げ!ネット“詐欺”

 http://www3.nhk.or.jp/news/net-security/2014_0929_03.html

(注)このサイト、今はありません

 

「NHK 防げ!ネット“詐欺”」の情報では、以下のいくつかに当てはまる場合は、「偽サイト」の可能性があるとしています。

 

1. 商品の値段が通常より大幅に安い

 

新商品なのに安すぎるなど、不自然に値引きされている。またブランド品では、ほかのサイトと比較して、そのサイトだけ明らかに値段が安い場合にも、注意が必要です。

 

2. 支払方法が不自然

 

カード払いを受け付けず、銀行振込のみとなっていたり、振込先の口座が、個人名義になっていることもあります。

(注)クレジットカード支払いも要注意!

クレジットカード払いが可能な場合は海外から偽ブランド品が届くケースが多く、後日入力したクレジット情報が悪用されるおそれがあり、特に注意が必要です。

 

3. 連絡先があいまい

 

会社名、住所、電話番号、電子メールのすべてが書かれているか確認しましょう。電話番号が書かれていなかったり、携帯電話の番号になっているのも不自然です。明らかに架空の住所が書かれているものもあります。

 

4. サイトの日本語がおかしい

 

外国語を直訳したような不自然な日本語や、旧字体が使われていることがあります。

よく確認し、少しでも不審に思ったら、申し込まないようにしましょう。