私の所に、介護研修の先生から緊急!という電話がありました。
「”パソコンがウイルスに感染している” という表示が出て、”電話かけて下さい”というメッセージが出ています」
という内容。
多分これは詐欺だろうなと考え、パソコンの電源を切ってもらい、再起動してもらったら、パソコンが正常に戻りました。介護研修の先生も安心したようです。
これは、「テクニカルサポート詐欺」または、「警告詐欺」「サポート詐欺」とも呼ばれている詐欺です。決して、画面に表示された内容で、電話したり、ソフトをダウンロードしないで下さい。
なお、IPAによると、この手の詐欺、以前は(2018年頃?)は、セキュリティ警告画面から、不審なセキュリティソフトをインストールさせ、電話番号へ電話をかけさせるように誘導する内容が主な手口でした。
この手口も変化し、最近では、セキュリティ警告画面に電話番号を表示して、最初から電話をかけさせて偽のサポートへ誘導する手口がほとんどみたいです(私の研修の先生の場合もこれ)。
ちなみに、偽セキュリティ警告の画面に表示された電話番号に電話すると、オペレーターより有償サポート契約と代金支払いへ誘導されるようです。
偽のセキュリティ警告に表示された番号に電話をかけないで!
~ パソコンにおける最近の手口と対策を解説~ IPA 情報処理推進機構
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/mgdayori20211116.html#del_alert
なお、手口は変わっても、「ウイルス発見!」などと、焦らせるようなメッセージが表示させるのには変わりがありません。
このようなメッセージが表示されたり、メールやSMSで来たら、「あーこれは詐欺だな」と判断することが必要ですね。
なお、私の研修の先生の場合は、パソコンで、ある動画(介護の方法)を見ていたら、突然、「ウイルス感染 電話して下さい」と表示されたそうです。
このようなメッセージが出ると、パソコン操作が一切できなくなる可能性があるので、その場合は、パソコンの電源を切って、再起動させて下さい。
パソコン画面に、もし、「ウイルス発見!」などと、焦らせるようなメッセージが表示されたら、もうこれは詐欺。
電話もダメ! ウイルスソフトのダウンロードもダメ! 慌ててメッセージに沿う行動は止めましょう!
上記のIPAの記事でも、この手の詐欺、
「たった今、スキャンして多数のウイルスが発見されてしまった」
「今すぐ対応しないと個人情報が流出する」
「無視すると被害にあう」
「放置すると通報されてパソコンが使えなくなる」
など、ユーザーに切迫感を与え、動揺させて電話をかけさせようとする表現が目立つようです。
オレオレ詐欺(振り込め詐欺)、架空請求も含め、詐欺の特徴は、
”焦らせる(急がせる)”
”不安にする”
”強迫する”
”脅す”
”難しい専門用語で不安にする”
点に変わりはありません。このような内容があったら”あーこれは詐欺”と疑うことが大事ですね。
■詐欺の被害にあわないためには
被害にあわないための対策が上記のIPAの記事にありますが、”反応せず無視すること”が大事なポイントですね。
①警告画面記載の電話番号に電話をかけない
②セキュリティソフトなどはダウンロードもインストールもしない
③購入・契約しない