ランサムは身代金のことで、ランサムウェアはファイルやフォルダを勝手に暗号化などし、『戻すためのパスワードを知りたければ金を出せ』などと脅迫する危険なウイルスです。
ファイルを開くための復号キーと引き換えに金銭を要求するので”身代金ウイルス”と呼ばれていますが、金銭を払ってもファイルは元に戻りません。
ランサムウェア(Ransomware)
=「Ransom」(身代金) + 「Software」(ソフトウェア)
また、スマホのランサムウェアの中には、端末自体を使用不能にして「人質」とする「端末ロック型」もあり、とても危険です。
なお、ランサムウェアは、メールの添付ファイルから侵入しウイルスを拡散させたり、メールの中のURLや、SNSなどにあるURLをクリックすることで、悪意のあるサイトに誘導され感染させられたりします。
また。ネット経由で直接グローバルIPアドレスに対して脆弱性(Windows OS)を狙う攻撃が行われる場合があり、ネットに接続しているだけで、感染する可能性もあります。
《ランサムウェアの対策》
1. Windows XP、Vistaなど技術サポートが切れた基本ソフト(OS)ソフトは使用しない
ランサムウエア「WannaCry」の被害にあった、英国の公共医療を提供する国民保健サービス(NHS)は、数年前にサポートを終了したWindows XPを搭載したパソコンが非常に多く使われていたそうです。
2. Windows OSの場合は、”Windows Update”で最新のセキュリティ更新プログラムをインストールする
有名なランサムウェア「WannaCry」は、2017年3月に修正された”Windowsのセキュリティ更新プログラム (MS17-010)”を悪用していました。この更新プログラムをインストールしていれば感染は防げてました。
3. メールやSNSの添付ファイルやURLを安易に実行しない
メールやSNSの添付ファイルを開くことや、URLをクリックすることでランサムウェアに感染する可能性があります。変なメールやSNSにある、添付ファイルを実行したり、URLをクリックしたりするのは危険です。
4. 感染時に備え、データをバックアップする
ランサムウェアの被害は、ファイルが暗号化され開けなくなってしまうこと。暗号化されてしまったファイルの復元は困難なことから、重要なファイルは、定期的にバックアップすることが大事です。
参考:【バックアップ】とは、大事なデータを守る 「最強の安全対策」
https://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/183602
5. セキュリティソフトを導入し、定義ファイルを常に最新の状態に保つ
参考:【セキュリティソフト】の選び方とお勧めのソフト
https://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/144322
6. パソコンやスマホで使うソフトやアプリを常に最新版に更新する
参考:【ソフトウェア更新】とはソフトウェアの 弱点(不具合)を無くすこと
https://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/183501
7. スマホの場合、アプリは信頼できる場所からインストールする
危険なアプリのほとんどは、正規マーケットではなく不審なサードパーティマーケットやインターネット上で配布されています。
メーカーや携帯電話会社が用意する正規のアプリケーション・ストア、例えば、iPhone向けの「App Store」や、アンドロイド端末向けの「Google Play ストア」といった公式マーケットや、NTTドコモやKDDI(au)といった大手携帯会社のマーケットからアプリを入手することが重要です。