ネット投稿での(自分の価値観での)正義感には要注意! ~ネットは多様性の社会、寛容精神で

ある記事を読んで、自分の倫理観から「これは許せない!」「どうしてこんなことをするんだ!」と思い、ついネットに投稿してみたくなったことありませんか?

 

私も何度か、(自分の価値観・倫理観に基づく)正義感で、Twitterに投稿したことがあります。

 

Twitterで様々な事件を目にすると、ついつい、自分の正義感で、「・・・ではない!」「・・・したらいい!」とか、強い口調で、私は投稿をしたくなります。

 

でも、最近は、投稿前に少し考えることにしました。ネットにいるのは様々な価値観・倫理観をもった人達。まさに”多様性の社会”がネットです。

 

自分の価値観・倫理観が通用するのは、現実の狭いリアル空間です。ネット社会は、自分が理解出来る範囲をはるかに超えています。

 

ネットは多様性の社会 ネット投稿での(自分の価値観での)正義感には要注意!

 

(注)自分が投稿しようとしたとき、参考にしている記事が事実なのか、それ以外の情報はないのか、確認は最低限必要ですね。ネットの情報は新聞などと違い、一面的で裏付けもなく単なる意見であることも多いので、注意が必要です。

 

また、注意したいのが、ネット投稿時の言葉の表現。私は、以前は結構、強い口調で投稿したことがありましたが、読む人には強い口調は、押しつけがましい内容になりがちです。自分の正義感で強い口調で投稿するのは、読む人に強い違和感・誤解・否定を与えがちです。

 

ネット投稿は誤解を与えないよう”柔らかい口調”で

 

自分の価値観や考えとピッタリ合ったりする記事をみると、ついついリツィートしたくなります。でも、記事によっては、かなり片寄った記事もあります。リツィートして誤解を与えないか慎重に考える必要があります。特に、両極端に意見が分かれる政治・皇室問題は慎重にリツィートしたいですね。

 

リツィートは誤解を与えないか考え、慎重に

 

ネットを見るとき、ついつい自分の価値観や考えと合った記事を多く見がちです。これは気をつけないといけません。自分と合わなくても、”あーそんな考えもあるんだ”という気持ちで読むことが必要な気がします。あくまでも自分の価値観や考えは”一つの見方”です。

 

ネットの記事は自分と合わなくても拒否せず、寛容精神で

 

ネットの情報は、自分の価値観や考えを修正する機会を与えてくれると考えるようになりました。私のように高齢になると、頑固になり、自分の価値観や考えは強くなるような気がします。でも、自分の好き嫌いを離れ、たまには自分に合わないことをやってみると思わぬ発見があるものです。

私の最近の例で言えば、音楽のシャンルでジャズはあまり聴きませんでしたが、聴くと様々な音楽があり、癒やされる音楽もありました。

 

自分の好き嫌いを離れ、たまには自分に合わないことをやってみる

 

■ ネットで心がけたいこと ~寛容性、情報の多様性

 

下記に素晴らしい内容がありましたので紹介します。

 フェイクニュースを生むのは“情報の偏り”? SNS時代のネットに潜む危険を大学教員に聞いた|LINK@TOYO|東洋大学

 https://www.toyo.ac.jp/link-toyo/life/fakenews/

 

この記事の中で、東洋大学 社会学部 小笠原 盛浩 教授が、情報過多の時代において心掛けておく大切な3つのポイントとして以下をあげています。

① 寛容性をもつこと

② 自らの殻を破り、情報の多様性を増やすこと

③ 不用意に拡散させないこと

 

この記事の中で、小笠原 盛浩 教授は以下のように説明しています。

① 寛容性をもつこと
情報を嘘か本当かだけで判断するのではなく、「自分には合わなかったが、良いと感じた人もいる」と反対の意見も受け入れる余地を自分の中に常にもつ。

② 自らの殻を破り、情報の多様性を増やすこと
「J-POPが好きだけど、たまにはK-POPも聞いてみようかな」など、まずは身近なところから少しずつ行動パターンを意図的に変えていく。

③ 不用意に拡散させないこと
自分が事実だと信じた情報でも、虚偽と受け止める人がいるかもしれないことを一度立ち止まって考える。フェイクニュースの拡散に加担するのではなく、拡散に歯止めをかける。

 

「 寛容性」、ネットの情報で自分の考えや価値観と合わない記事や人の言葉は、内容を詳しく見ずに先入観で排除しがちです。自分と合わなくても、また自分が嫌いな人の言葉でも、最初から排除せず、そうかこんな考えもあるんだという気持ちで見ることが大事ですね。

 

「多様性」、実は音楽配信サービスで音楽を聴いていて、自分があまり好みで無い人の演奏を聴いて、いや、これはいい音楽と驚いたことがありました。私自身、かなり好き嫌いがはっきりしている方ですが、これでは、新しい発見はありませんね。

 

「不用意に拡散させない」、これは、最近、私も注意している点です。Twitterを利用していると、ついつい良いと思った記事を拡散してしまいがちです。拡散させようとしている情報が真実なのか、誤解をされないかなど、慎重に考えたうえで、拡散させないとダメですね。

 

《参考》

【精神科医が教える】ルール破りは許さない! 正義を振りかざして怒る人への対処法 | 精神科医が教える後悔しない怒り方 | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/281021?page=2

 

この記事の中に、以下の内容がありました。確かにその通りだと思います。

 

『何が正義で何が悪であるかは、個々人の立場や物の見方によって大きく変わるものです。

その人が振りかざしている「正義」や「常識」のことを、誰もが正しいと判断するとは限りませんし、その人にとっては「正義」であっても、他の人にとっては「身勝手でハタ迷惑な言いがかり」を押しつけているようにしか感じられない場合もたくさんあるでしょう。』(上記のサイトより)