自宅で使っているルーターと言えば、インターネットに接続する機器(今はほとんどが無線LANルーター)、問題なく使っているルーター、実は、ネットから常に狙われています。
もし、古いルーターや安易なパスワードを使っていると、ルーターが不正侵入され、情報を盗まれたり、ウイルスに感染したり、ルーターが悪用され、他のコンピューターを攻撃(踏み台)します。
東京のセキュリティー会社「ゼロゼロワン」が2022年2月、国内の家庭用のルーターを対象に調査したところ、およそ19万台が外部からアクセスできる状態になっていたとのこと。
自宅の「ルーター」大丈夫?サイバー攻撃のリスク高く注意を | IT・ネット | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220226/k10013503071000.html
この記事では、実際に起きた事件の一例を紹介しています。
『2018年に自宅に設置していたルーターの接続先を書き換えられる被害にあった都内に住む40代女性は「いきなりパソコンがインターネットに接続できなくなり、最初はプロバイダーの障害が起きたと思ったがそのような情報はなく、理由がわからなかった。自宅で仕事をしていたが、できなくなってしまった」と振り返りました。』
(上記の記事より)
なお、上記の記事で、横浜国立大学の吉岡克成准教授は、家庭用ルーターを安全に使うための対策として、
(1) 初期設定の単純なIDやパスワードは変更する
(2) ソフトウエアを常に最新の状態に保つ
(3) サポートが終了している機器は買い替えを検討する
の3つを挙げています。
なお、吉岡准教授らのグループは、自宅の家庭用ルーターにサイバー攻撃のリスクを抱えるぜい弱性があるかや、すでにマルウエアに感染しているかを無償で簡単に調べられる「am I infected?」というサービスを始めたのこと。
am I infected? - マルウェア感染・脆弱性診断サービス
(注)横浜国立大学と株式会社ゼロゼロワン提供
上記のサイトで、メールアドレス、現在の環境、サイトを知ったきっかけを入力すると、診断がスタートして、診断結果が送られてきます。
実際に私の自宅のルーターを試してみたら、安全でした。このようなルーター診断サービス、ありがたいですね。皆さんも、せひ実行して見てください。
[補足]
「am I infected? - マルウェア感染・脆弱性診断サービス」、下記に詳しく紹介されています。
家庭用ルーターなどIoT機器のマルウェア検査サービス「am I infected?」の無料提供を開始|株式会社ゼロゼロワンのプレスリリース -
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000054541.html
[参考]
無線LANルーターは無線でインターネット接続する機器