インターネットが普及した大きな原因は、文字や画像などが含まれた文書を簡単に画面に表示させる仕組み、いわゆるホームページが出現したことです。
なお、インターネットにはホームページ以外にも様々なサービスがあります。ホームページのサービスはWWW(World Wide Web、ワールドワイドウェブ)と言われ、それ以外の主なサービスに、電子メール、FTPがあります。
インターネットのサービスは、インターネット上に置かれた各企業・政府などのコンピュータ(高性能のコンピュータ サーバー)で提供されています。
そのため、性能の遅いコンピュータで提供されているサービスのアクセスは遅くなります。また、安全を考えていないコンピュータの場合は、個人情報流出、ホームページ書き換えなどの攻撃を受けることになります。
インターネットの仕組みを理解するための基本用語は以下です。
(1) WWW(World Wide Web、ワールドワイドウェブ): ホームページを利用したサービス 単にWeb(ウェブ)とも呼ばれる
(2) 電子メール: コンピュータを通じて、メッセージを交換するサービス
(3) FTP(エフティーピー): ソフトやデータを転送のためのサービス
(4) サーバ: 様々なサービスを提供するコンピュータ
(5) クライアント: サービスを受けるコンピュータ(パソコン、スマホなど)
(6) IPアドレス:(インターネット上の)コンピュータに付けられた番号(コンピュータの郵便番号)
(7) ドメインネーム:(インターネット上の)コンピュータに付けられた名称(コンピュータの住所)、IPアドレスを分かりやすくしたもの。
(8) URL: ホームページアドレス、 ホームページがあるコンピュータ名称とデータ名
(9) メールアドレス: メールが置かれているコンピュータ名称とそこの個人名
(インターネット上の)コンピュータを識別するため番号があります、それがIPアドレスです。
なお、IPアドレスは単なる数値で、分かりづらいため、IPアドレスに一対一に対応したドメインネームを使用します。このドメインネームは、ホームページのURL、メールアドレスにも使われています。
IPアドレス: コンピュータ番号、”192.168.0.1”のような番号
ドメインネーム: IPアドレスを分かりやすくしたコンピュータ名
URL=http://www.abc.co.jpの「www.abc.co.jp」の部分がドメインネーム
メールアドレス=taro@abc.comの「abc.com」の部分がドメインネーム
私たちがホームページやメールをするときは、コンピュータの指定にはドメインネームを使いますが、実際のコンピュータ間のデータのやり取りには、IPアドレスが使われます。
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代表的なインターネット・サービス、ホームページ
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ホームページは、文字・画像・音声・動画が入った”文書(ページ)”のことです。Chromeなどの”ブラウザ”で表示させます。
(注)元々のホームページの意味はブラウザを起動した時に最初に表示されるページのことを指していました。
ホームページは、他の文書データとは違う、優れた点があります。それは、文書データの中に実際の画像・動画などを含んでおらず、”画像や動画などが保管された場所の情報(リンク)” を持っているということです。
ワープロ文書や表計算データは、データの中に画像など全ての情報を含んでいますが、ホームページには、単にそれらの情報がある保管先を示しているにすぎません。
なお、ホームページは、HTMLという書き方(文法)で作成されています。最近ではメールでも、文字の大きさを変化させたり色をつけたり、画像を加えたりできるHTML形式のメールが多くなっています。
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インターネットの基本サービス
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インターネット=ホームページと考えられがちですが、実は、ホームページはインターネットのサービスの一つに過ぎません。なお、インターネットには、大きく次の3つの基本サービスがあります。
(1) WWW(World Wide Web、ワールドワイドウェブ)
ホームページサービスのことで、一つのページから他の様々な情報を次々にみることができ、世界中の情報を”蜘蛛の巣”のようにつないでいるサービスです。そのため、Web(ウェブ)とも呼ばれます。
(2) 電子メール
電子メールは、略してe-mail、Eメール、メールとも呼ばれますが、コンピュータを通じて、メッセージを交換するサービスです。なお、インターネットを利用することで、世界中の人達とインターネットでやりとりができます。
(3) FTP(エフティーピー)
これはソフトやデータを転送のためのサービスです。ソフトを自分のパソコンに持ってきたり、パソコンからホームページデータを、インターネット上のコンピュータに転送したりするサービスです。
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コンピュータを役目で分けると: サーバとクライアント
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サーバ : 様々なサービスを提供するコンピュータ
クライアント: サービスを受けるコンピュータ(パソコン、スマホなど)
インターネットには、サービスを提供する様々なコンピュータ(サーバ)があります。主なサーバには以下があります。
WWWサーバ(Webサーバ): ホームページサービスを提供するコンピュータ
メールサーバ :電子メールのサービスを提供するコンピュータ
FTPサーバ :ソフトやデータのファイル送受信のサービスを提供するコンピュータ
(注)正確にはサーバは、サービス機能を提供するソフトですが、ややこしいので、このサービス機能を持つコンピューターという意味で、サービスを提供するコンピューターをサーバと呼ぶことにします。
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(インターネット上の)コンピュータに付けられる
”IPアドレス”と”ドメイン名”
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インターネットにつながっているコンピュータには、それぞれ固有の番号が付けられています、それが、 ”IPアドレス”です。
しかし、この”IPアドレス”は数値が並んでいるだけで、分かりにくいため、これに対応する名前 ”ドメイン名” があります。
IPアドレス:(インターネット上の)コンピュータに付けられた番号
例) ”192.168.0.1”のような番号
ドメインネーム:(インターネット上の)コンピュータに付けられた名称
例) www.abc.co.jpのような名称
DNSサーバ(ドメインネームシステム) :ドメインネームをIPアドレスに変換するコンピュータ
なお、世界中のコンピュータに付けられるIPアドレスですが、多くのコンピュータに付けられた為、今の番号体系「IPv4(IPバージョン4)」では、IP番号が無くなると言われています。
その為、多くの番号を付けられる番号体系「IPv6(IPバージョン6)」の導入が考えられています。
■IPv4、IPv6とは
IPv4(IPバージョン4):(現在)IPアドレスの付け方のバージョン4
IPv4では最大で約43億個のIPアドレス
IPv6(IPバージョン6):(将来)IPアドレスの付け方のバージョン6
IPv6では340兆の1兆倍の1兆倍のIPアドレス、ほぼ無限
「IPv4」は、アドレスを32ビット(2進数の32桁)で管理しているため、付けることができる番号、つまり管理できるコンピュータの最大数は42億9496万7296台です。
「IPv4」より多くのコンピュータのアドレスを管理するために、開発された仕組みが「IPv6」です。
最大の特徴は、IPアドレスを32ビットから128ビット(2進数の128桁)に拡張したことです。
現状の、IPv6では2の128乗(340澗、340兆の1兆倍の1兆倍)という、ほぼ無限に近いアドレスが利用でき、パソコンだけでなく情報家電をはじめとしたあらゆる機器にIPアドレスを割り当ててもまだ余裕があると言われています。
また、IPv6ではセキュリティ機能の向上やパケットのヘッダ情報の簡素化など、IPv4における難点の多くを解消することができるとされています。
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ホームページやメールが見れる仕組み
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ホームページやメールを見るためには、そのデータがどこのコンピュータにあり、どのデータかを示すことが必要です。それが、URLやメールアドレスです。
(1) URL:ホームページアドレス、ホームページがあるコンピュータ名称とデータ名
http://www.abc.co.jp/index.html 又は
https://www.abc.co.jp/index.html
http、https :ホームページを送受信するデータ通信方式という意味
*httpsの場合はインターネットとの通信が暗号化されます
www.abc.co.jp :ドメインネーム、ホームページが置かれているコンピュータ名
index.html :ホームページのデータ名 *”index.html”は通常、省略されます
ドメイン名の「www.abc.co.jp」の”co”は会社、”jp”は日本を表します。つまり、「www.abc.co.jp」は、簡単にいうと、「日本にある会社のコンピュータ」と言う意味です。
(2) メールアドレス:メールが置かれているコンピュータ名称とそこの個人名
taro@abc.com
taro :個人名
@ :アットマーク【atmark】、区切り
abc.com :ドメインネーム、メールが置かれているコンピュータ名
(注)メールアドレスの”@”とは
”@”はアットマーク【atmark】と呼ばれ、メールアドレスの個人名とコンピュータ名の間に入る文字。呼び名どおり英語の「at」の意味を持ち、メールアドレスの意味は、 「指定されたコンピュータのメールの中にある個人名」 という意味になります。
(注)FTPサーバからファイルを送受信する場合
この場合もURLを使いますが、この場合は、先頭がhttp://ではなく、ftp://になります。
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≪補足≫ ”URL”は、”http://” ではなく”https://”もある
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”http://”が”https://”に変わるとき、通信のデータは暗号化され安全
ブラウザの表示に鍵マークが付いたり、URLの表示色が変わったりしたときに、”http://”が”https://”と 「httpにsが付く」場合があります。
これは、SSLという暗号化の仕組みを使っており、「インターネットとのデータのやり取りが暗号化されており、安全ですよ」という意味です。
ホームページ上で個人情報を入力したとき、データが暗号化されていないと、データ通信時に、盗聴されたり、変更されたりする危険性があります。そこで、安心して大切な個人情報をやり取りできるように考えられたのがSSLという暗号化の仕組みです。
このSSLを使ったホームページのURLは、「http://~」ではなく、「https://~」と表示されます。”http://のpの後ろにsが付加”され、「https://~」となります。
パスワードやクレジットカードのような重要な情報をやり取りする場合には、ホームページのURLが「https://~」になっているか確認することが必要ですね。